先日通勤中の電車でスマホを見ていたら、介護業界で働く人にとって朗報となる記事をみつけたのでシェアします。
これから給料が上がる仕事の第3位に病院の介護職員
週刊現代2018年5月5日・12日合併号の”これから給料が「下がる仕事」「上がる仕事」全210職種【表一覧】”という特集の中で、これから給料が上がる仕事の中に10種以上の介護業界の職種がランクインされていました。
この特集では、AIやこれからの時代の技術革新によって給料の下がる仕事がメインテーマになっているようですが、たしかにAIやロボに完全に代替え不可能な職種である介護職は”人間が行う仕事”としてその地位を上げる未来もあるかもしれないですね。
介護業界の技術革新
実際、 厚生労働省は介護職員の人手不足や職場への定着を図るために介護ロボットの開発・導入やスライディングボートやリフトを使った”ノーリフト”の考え方を推し進めています。
先日、職場の作業訓練指導員と話をする機会があったのですが、彼もノーリフトの介助については柔軟な意見を持っていました。
また、理学療法士の中でもノーリフトについては推進派と非推進派の意見で分かれているらしく、非推進派の意見としては介護職員が体の使い方を学び、体にじかに触れて介護する方が利用者にも効果的だという意見もあるみたいでした。
ロボやAIが直接介助業務をできるわけではない
ノーリフトについては、現在の介助業務をサポートする器具や道具、または機械を使って介護職員の負担を軽減するのと同時に利用者の負担も軽減することを考えて作られています。
これも職場の介護職員の先輩から聞いて話ですが、スライディングボードを利用者が自身で使用して、介助者なしで移乗することもできるみたいです。
介護ロボットについては、そのネーミングからロボット自身が食事介助や排泄介助を行うようなイメージもあるかもしれませんが、実際に開発されているのは介護職員の腰から太ももにかけて蒼白し、移乗などの介助動作の際の補助的役割を果たすものが開発されています。
これらのノーリフトの考え方や介護ロボを使用する発想自体は、社会福祉先進国である北欧やオランダ、オーストラリアでは当たり前にある考え方で、そちらの国でも介助業務を行う上で介護職員が腰を痛めたり、身体の他の部位にダメージがあることを懸念して、介護する側の負担を軽減するという考え方から発達してきたもののようです。
逆に下がる仕事とは
この点について、意外な職種だったのは司法書士などの士業や獣医師がワースト上位にランクインしていたことです。
これらの職種はAIと相性が良いようで、過去の法的解釈の傾向からAIが類似案件を解析して文書作成するようになるし、家畜の健康状態などもAIを活用して獣医師が自ら出向いて診察することが少なくなるといった内容でした。
大工や建築関係もランクインしていましたが、少子高齢化によってリフォーム案件は残るが新築建設の仕事は需要が少なくなること、構造計算などの作業もAIが得意としていることが挙げられていました。
そもそも今の待遇が悪い分伸び率が高い
今回のこの記事は今後の給料の伸び率と下げ率でランキング作成されていました。
いろんな業種が入ったランキングでしたし、その%についての根拠もweb上では記載はなかったです。介護業界の専門家が書いたものでもないでしょうし、一般的な印象として給与面での待遇が悪いので、AIの技術革新が注目される中で代替え不可能な可能性が高い職種として挙げやすかったのではないかと予想します。
介護職員の処遇改善について議論はされているが
2019年10月から介護職員の処遇改善加算が実施されますね。
派遣介護士として働く僕にはそんなに影響ないかもしれませんが、僕の働いている施設でも職員の掲示板に処遇改善加算実績報告書が掲載されていました。
とくに現場の職員たちは、この件について話しているようには見えなかったので実際どうなっているのかは、追々機会があれば聞いてみたいと思います。
僕の場合は未経験でこの業界に入って、経験がまだまだなのでなかなか給与アップを目指すのは難しいですが、ある程度今の施設で経験が積めたら条件のいい施設に移ろうと考えています。
今後、待遇が良くなったときにすぐに動けるように
今は経験を積むことが何よりも優先される時期なので、学べること、身に着けるべき技術は先輩の動きを見たり、その都度質問したりして積極的に吸収していっています。
介護業界は待遇が悪いことは一般に知られていて、国会で議論もされているぐらいですから、今後の更なる処遇改善について今できることは自分の技術を磨くことと経験を積むことと介護士の処遇改善のマニフェストを掲げている政党に投票することぐらいでしょう(ry
それまでは、いろんな施設で経験を積むことも踏まえて条件の良い施設を転々としていくのもいいかなと思っています。
派遣で介護職に就くことのメリットとして
[kangaegoto]・人手不足の業界なので、スキルがあれば職場を選べる
・もしブラック施設にあたっても契約満了で次の施設に移れる
・いろんな施設で働くことで、常勤の介護職員とはまた違った経験が得られる
[/kangaegoto]
といった主体的に動きを決めていける勤務形態なので、その面については前向きにメリットとして捉えていきたいと考えています。