派遣介護職員とパート職員の違い

派遣介護職員とパート職員の違い

令和元年8月から特別養護老人ホームに派遣社員として介護職に従事することになりました。高校時代にホームヘルパー2級を取得してから、30歳を超えて初めて資格を使って介護職に就きました。

老人介護施設で働いていると、ホントにいろんな職種の人がいるな~と思います。さらにはその雇用形態もそれぞれ違っています。

今回は派遣介護職員とパート職員の働き方の違いについて記事にします。

派遣介護職員の業務

 派遣介護職員は派遣会社から施設へ即戦力になる人材として紹介されて就業することになります。

そんな派遣介護職員ですから求められる現場での業務は正職員の行っているものと変わりません。

正職員と違いがあるとすれば、施設の運営と利用者への配慮への責任の重さから来る多大な職責と、そこから生まれる休日出勤やサービス残業でしょう。

もちろん正職員は賞与もありますし、介護の業務という意味ではケアプランの作成やレクリエーションの提案や会議への参加など、もっと介護福祉の幅広い業務に関わることができます。

派遣介護職員はいわば、助っ人

 介護施設の正職員は一般企業の正社員と同じように、その施設で雇用されその施設に育てられながら共に成長していく、といったイメージですが

派遣介護職員の場合は、自らの希望条件と合う施設に送り込まれて、正職員だけで賄えない業務を請け負う立場になります。

実際の介護の現場では正職員と同じように利用者を介助しますし、現場レベルでは正職員との業務内容にそんなに違いはないです。

ただ、派遣介護職員は更新期限のある契約によって施設で働いているので、その契約を更新するかは施設側と派遣介護職員側の双方が合意しないと契約は更新されません。

パート職員の業務

 派遣介護職員に対してパート職員は施設との直接雇用になります。基本的に継続して雇用され続けるでしょうし、正職員よりは時間的な融通も効きやすいです。

ただ、正職員に比べて携わる業務内容は単純なものになりますし、賞与は出ません。

正職員もしくは派遣介護職員の指示の下で、手が足りない業務を補ってくれているようなイメージでしょうか。

具体的なパート職員の業務

 今の施設でパート職員が行っている業務は以下のようなものになります。

・食事介助

・パット・オムツ交換以外の排泄介助

・シーツ交換

・食器やエプロンなどの洗い物

・口腔ケア

など

 あくまでこれら介助業務の補助的な役割でしょうか。

本来なら正職員や派遣介護職員が行わなければいけない業務がタイミングや人数的な制約で行えないときにサブとして動いていただいている感じです。

 また、人によってできる介助と出来ない介助があるので、そこを指導してまでやってもらうことはあまりないです。

もし、未経験でパートとして介護施設で働くというのであれば、その施設でパート職員に求められている業務は教えていただけると思います。

基本的にパート職員に求められているのは利用者の見守り

 介護職員としての理想はパート職員に見守りだけをお願いして、その他の業務は介護職員で行うというのが一番理想的な形だと思います。

無資格・未経験でも介護施設で介護職員として働き始めることは可能ですが、介護職員として施設と雇用契約を結んでいる以上、そこで求められるのはプロの介護技術です。

パート職員がプロじゃないと言っているのではなくて、求められている職能が違うということです。

だからパート職員に依頼する仕事は本来なら介助業務以外の補助的な業務であるはずですが、実際は介護現場の人手不足も相まって介護職員だけでは手が届かない業務が発生してしまいます。

勤続年数の長いパート職員の方は、移乗などの身体介助だけではなく入浴介助まで行えて、もはや介護職員並みに業務ができる方もいらっしゃいます。

派遣介護職員とパート職員は業務の領域が違う

 派遣介護職員は基本的に正職員と同じシフトの時間帯で働きますが、パート職員はパートの決まった就業時間があります。

それこそ人によっては4時間勤務だったり、6時間、8時間の方もいます。

特養の場合は、24時間体制で運営しているので介護職員の早番・遅番・日勤・夜勤で24時間のシフトを構成しています。

パート職員はその間の時間で補助的な役割を担ってくれている感じです。

どちらも時給で働いている

 派遣介護職員もパート職員も固定給はなく時給で働いています。

正職員は固定給+手当がつきますが、残業は多いです。

この点については時間でスパっと退勤できる形態の派遣とパートが働き方としては楽だと思います。

派遣介護職員のほうがメリットが大きい

 業務内容やシフトの拘束は派遣介護職員のほうがきついし厳しいですが、その分パートよりも時給は高いです。

もし、今から未経験で介護業界で働くことを考えているなら最初の一歩はパート職員よりも派遣介護職員のほうがメリットは大きいと思います。

最後にそれらメリットについて挙げます。

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・扱う業務内容の違いから、働くことで得られるスキルに差がつく

・時給は間違いなく派遣介護職員のほうが高い

・無資格でも派遣会社によっては無料で介護職員初任者研修を受けられる

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