【派遣】介護職に向いてない人へ【飛びがち】

【派遣】介護職に向いてない人へ【飛びがち】

令和元年8月から特別養護老人ホームに派遣社員として介護職に従事することになりました。高校時代にホームヘルパー2級を取得してから、30歳を超えて初めて資格を使って介護職に就きました。

今の施設で働き始めてから、何人かすごい人たちをみました。

彼ら(僕が見た中では男性ばかり)は、いきなり熱が出て夜勤の途中でいなくなったり、

派遣会社に紹介されて施設に入ったのに、2日目から来なくなったり、

ひどいときは連絡がつかなくなったりしていました。

入って一つ目の施設で介護業界の闇の部分、特に働き手の問題について目の当たりにしたので記事にします。

社会の底辺の人材が集まる職場

これはネットで検索していて介護の悪いイメージとしてよく言われていることですが、今の施設はそこまでひどい人は滅多にいないです。

とくに正職員で働いている人たちは、介護という仕事に向き合って利用者のことを思って仕事をしています。

ただ、僕が見た中では派遣で施設に入ってくる人の中には、けっこうびっくりするような性質の人たちがいるのも事実です。

そもそも社会人としてどうなの?

社会の底辺の人材って言葉としては、すごく良くない表現だと思います。

まぁ、ネット社会は文字でコミュニケーションを取る世界なので、表現として大袈裟になってそういった言われ方をしているのだと思います。

社会の底辺という言葉の意味は、社会を構成する一員としての振る舞いが成人として行えていない人たちのことを指しているのだと捉えています。

無断欠勤、連絡つかず

この方の場合は、僕が施設に入った初日にユニットがバタバタしていて、職員間の話が耳に入って来たのでなんとなく事件が起こっていることがわかりました。

そもそも今のユニットは今年の春頃に職員が6人ほど立て続けに退職されて、思いっきり人手不足になりました。

そこから派遣で介護職員を補充しているのですが、なかなかそれも定着せず、慢性的な人手不足状態に陥っています。

来るもの拒まずで人員を受け入れている状況なので、多少変わった人が来るのは仕方がないのかもしれませんが、こう立て続けにそういった人たちを目にしてしまうと、ネットで言われていることもまんざらでもないな~と思ってしまいます。

指導開始二日目で無断欠勤

この方はアラフォーの男性の方でしたが、よっぽどやる気がなかったのか指導の後半の時点で僕の時とは違った動きをしていました。

今の施設では、介護職員の業務とパートさんの業務が分かれているのですが、午後からの指導はほとんどパートさんと一緒にシーツを変えたりエプロンを洗ったりしていました。

それを業務の合間に眺めながら、

[kangaegoto]まぁあの人にとっても新しい業種だろうし、介護現場に慣れるまで時間をかけて指導していくのかな~[/kangaegoto]

と思っていました。

しかし、もう次の日には無断欠勤

連絡は取れたようですが、「朝起きれなくて、そのまま休みました」とのことで

「派遣会社と相談する」と話していたようです。

その方が未経験だったのか、もともと介護職として働いていたのかはわかりませんが、

後者の場合は他の施設と比較してよっぽど今の施設が忙しいのか、施設の体制としてブラックなのか。

前者の場合は、最初から特養で経験を積むということへの向き不向きについて考えさせられました。

夜勤中に発熱、そして早退

この方は僕より半年ぐらい先に施設で働いていて、別ユニットだったのですが顔は知っていました。

ただこの方の場合はその月末に契約満了で退職が決まっている状態でした。

一番初めに違和感を感じたのは、もともとは僕のいるユニットでも働いていたので、一度同じ日に出勤することがあり一緒に働いていた時のことです。

認知症の利用者の中に、言葉尻が強く職員やほかの利用者に暴言を吐いてしまう方がいます。

僕はリビングで他の利用者の食事介助をしていたのですが、その人と利用者の人が同じリビングの席で言い合いをしているのを聞いていました。

しばらくして、その人が責を外したときにその利用者の方が僕を呼んだので近づいてみると、腕に剥離が出来ていました。

すぐに別ユニットの正職員の方に報告して、剥離の写真を撮って記録に残しました。

何日か経ってこの出来事について事故報告書を作成するために聞き取りがありましたが、僕もその瞬間を見ていたわけではないので、実際のところどうなのかわかりませんが、そういう出来事がありました。

それからこの人は、そのユニットのシフトに入ることもなくなり、しばらくして月末で退職ということになりました。

その退職する月の最後の夜勤の日の午前2時ごろ、急な発熱で早退したそうです。

その日は近くに住んでいる正職員の人が夜勤を引き継ぎ、そのまま早番で出勤していました。

早退した人は、その後のシフトも発熱を理由に出勤せずに退職していきました。

介護の仕事のやりがい

これまで実際に目の当たりにした介護職に向いてない人の特徴としては、

・勤務日数が少ないうちに欠勤が続く

・欠勤の連絡がない、音信不通になる

・メンタルに問題がある、ストレス耐性が弱い

すぐに辞めてしまう人は、介護の現場に入ってみて

”自分には合わない、できない、向いてない”

ということを実感したんだと思います。それに気づいたのなら、我慢して続けるよりも違う業種に就くのもいいとは思います。

それでも、せめて契約期間ぐらいは働かないと他の業種でも、同じことが続いていく可能性も高いのかなとも思います。

また介護職を続けていても、日ごろからうまくストレスを発散する機会を持っているかいないかで、メンタルコントロールの部分は変わってくるのではないでしょうか。

ストレスを溜め込んで、それが職場で爆発する前になにか発散する方法を身につけておかなければならなかったのだと思います。

せっかく仕事を続けていても、仕事に対するやりがいを感じれなければ、ストレスは溜まる一方です。

どこかでやりがいを感じたりするか、まったく違う発散方法を見つけたりして、その行き場のないストレスを昇華しないとメンタルバランスが崩れていくのでしょう。

毎日「ありがとう」を言ってもらえる

僕は介護の仕事について、最初のころから思ったのは

「毎日ありがとうを言ってもらえるのはすごくいいことだな」

ということです。

介護の仕事のやりがいってほとんど感謝で構成されていると思います。

やはり、物質的な達成感はなかなか得にくい業種なのは間違いありません。

例えば、型枠を作って、モルタル流して、基礎を組んで、建物を建てたりとか

毎日プログラミングコートを書いて、ソフトウェアを動かすとか

そういった目に見える達成感を得ることって難しいと思います。

それよりも、利用者が毎日を穏やかに安全に暮らせるお手伝いをすることに充足感を感じたり、

人生の先輩である利用者に対するリスペクトや利用者から向けられる感謝といった部分に精神的な満足感をやりがいと感じる仕事だと思っています。

人と接する

そういった面で介護の仕事は、モノと向き合うのではなく、どこまでいってもヒトと接する仕事です。

介護というと、特殊なことをしている業界のように思いますが、根本的にやっていることはサービス業です。利用者との接することだって、言ってしまえば接客業みたいなものです。

介護サービスの提供に伴い、接客やリハビリ、療養、診察など理療的分野が絡まって介護施設として運営されています。

だから接客業やサービス業経験者は、介護業界にも馴染むのが早い部分はあると思います。

向いてないことに気付いても…

もし、介護職に転職して初日に向いていないことに気付いても

せめて初回の契約満了までは働きましょう。

それは契約を結んだ自分自身への責任でもありますし、それ以前に施設や派遣会社など多くの人に迷惑をかけています。

どのような仕事でも、選んだのは自分ですし契約を結んだのも自分です。

べつに未経験から最初の施設を特養にしなくても、ほかの要介護度の低めの施設からキャリアを積む方法だってありますし、派遣会社を利用して資格を取得するにしても徐々に徐々に慣れていきながらでも資格支援制度は活用できます。

ネット社会が発達している現代では、未経験の業種であっても情報収集することはできますし、派遣会社を利用するのであれば担当者に納得いくまで相談することだって可能です。

介護業界は今のところ人手不足で売り手市場の業界だと言われています。

キャリアを積んでいけば、現代に生きている限りくいっぱぐれることはない職種だと思います。

介護職としてキャリアを積むことにもうひと踏ん張りできれば、好待遇・好条件の案件を選べるようにもなるはずなので、介護の仕事のやりがいを少しでも感じられるぐらい、せめて初回の契約満了までは、葛藤しながら介護職という新しい分野に挑戦するのもいいのではないでしょうか。