この記事では特養で得られるスキルについて書いていきます。
特養では基本的な介助スキルが得られる
介護職に就くにあたって派遣会社とも相談して就業先を決めていくのですが、介護職が未経験の場合は「特別養護老人ホームでまず経験を積んでから」と言われることが多いと思います。
僕も特養から介護職を始めたので、この点については納得できます。
特養では介護職員にとって必要な三大介助のスキルを身につけることが出来ます。
身体介助
介護職の基本ともいえる身体介助は、特養では欠かすことのできないスキルです。
例えば
・車イス-ベッドへの移乗(トランスファー)
・更衣
・食事介助など
介護職の業務は多岐にわたり、職場では様々な対応が求められますが、これら身体介助はその中でも基本中の基本でしょう。
介護職の職業病ともいえる腰痛や肩こりの主な原因も介護者の身体を実際に使うこれらの業務に主に起因していると言えます。
利用者は高齢者とはいえ、人によって体格の違いや介護度によっては全体重を支えないといけません。
その際に、テコの原理を応用したボディメカニズムを使って、介護者にあまり負担がかからないように介助します。
身体を使う業務なので、ここはコツと慣れが必要とされますが、日常的に行うことなので段々と慣れていくように思います。
排泄介助
排泄介助は介護に馴染みのない人たちからすれば、介護職の業務の中で一番の壁になる印象があるのではないでしょうか。
とはいう僕も、一番最初に排泄介助に入ったときは自分自身がどのような感情を抱くかわかりませんでした。
被介助者の排泄介助は病院や介護施設では日常的な風景でも、そこに携わっていない人からすれば、完全に非日常な行為ですもんね。
僕自身は意外と最初から違和感なく受け入れることができました。
でも、ここに関しては慣れるまで個人差があると思います。
施設に入る前の見学の段階で、人事の方とお話しする時があったのですが、未経験ということもあり排泄介助については「人の排泄物を見たりするのは大丈夫ですか? もし、どうしてもダメなら言ってくださいね。」と言われていました。
どうしてもダメな場合はどうなるんですかね?
排泄介助には関わらない業務から優先的に指導に入るようになるのかもしれません。
パート職員の中には、オムツ交換の業務は関わらずにトイレへの誘導だけしている方もいるのでそのような業務内容になる可能性もありますね。
入浴介助
介護施設では、利用者は最低週に2回入浴するように決められています。
これは施設に限らず、入浴を自立して行うことが難しい場合はデイケアや訪問介護でも同じようにケアプランの中に週2回の入浴介助が盛り込まれます。
一口に入浴と言っても、車イスを利用している人にはそのために機械浴という専門の機械を使った入浴をしてもらったり、施設の設備によっては普通の家庭にあるような浴室で行う個浴で会ったり、大浴場で一斉に入浴を行う場合もあります。
入浴介助については、施設による形態の違いや介護度による入浴形態の違いも多いので、とりあえず最初の施設の入浴介助方法を実践して独り立ちできるようになるのがいいと思います。
利用者の中にはほとんど自立して入浴することが出来る利用者もいるので、その場合は足を滑らせたり、洗い残しがないように見守りをするだけという場合もあります。