【おとこ】男性が介護の現場で求められている理由【求む】

男性が介護の現場で求められている理由

令和元年8月から特別養護老人ホームに派遣社員として介護職に従事することになりました。高校時代にホームヘルパー2級を取得してから、30歳を超えて初めて資格を使って介護職に就きました。

介護施設での仕事は、一昔前の看護師のように女性の職場というイメージが強いかもしれません。

僕もそういったイメージがありましたが、実際に施設で働き始めるとまた違った印象になったのでその点について記事にします。

介護職員の男女比率

まずは厚生労働省が発表しているこちらの資料をご覧ください。

以下厚生労働省HPより画像引用

引用終わり。 ( https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000071241.pdf

介護職員の正職員の割合で男女比1:2となっており、非正規職員だと1:9ぐらいの割合になってますね。

もともと女性が進出しやすい業界という事もあって女性の方が職場に定着しやすかったり、

非正規社員としては共働きで働くときにパート・アルバイトや派遣社員として介護職員が選ばれてたりすると予想できます。

男性の場合は、非正規職員で働き続けるより、正職員として働くことへの希望が多いことが見えますね。

このデータを見て、男性の非正規職員って少ないんだなと思いました。希少ですね。

サイズ的にも女性のほうが介護の現場に合っている?

そもそも介護業界は、給与の安さやそのイメージから業界自体に人が定着せず慢性的に人手不足です。

しかも、介護業務自体は実際に身体を使うことも多く、ボディメカニクスなどの技術やスライディングボードなどの補助道具を使うことで体の負担は軽減できるとはいえ肉体労働の側面があります。

それでも現在の現場で女性のほうが介護職員としての割合がこれだけ多いのは、今の利用者たちの世代の体が現代人に比べて小さいこともあるのではないかと思っています。

また、介護職員の身長が高くても腰痛になる可能性が高くなりますし、介護職員としてちょうどいいサイズ感が女性の大きさぐらいなのかなって少し思うところもあります。

ただ、やはり肉体労働的な側面で言うと男性介護職員のほうが体力がある分、取り組みやすいですしなにより女性だけで業務をこなし続けるのも体力の面ではしんどいです。

非正規職員で働く女性が多い=男性の比率が少ない

介護職員の男女比がこれだけの差があるという事は、男性職員が多い介護施設って滅多にないということでもあります。

つまり、男性介護職員が多い状態を介護業界全体としてまだ目の当たりにしたことがないということです。

僕が今いる特養では、肌感として非正規職員も看護師も含めて男女比3:7ぐらいな感じです。

そういう風に考えると、たしかにパートで男性職員って思い浮かびませんでした。掃除の方で男性の方はいますけど。

非正規職員としての比率で男性の方が少ないのは、単純に女性の非正規職員が多いことが原因かもしれないですね。

ただ非正規職員でも正職員でも基本的に行う介護業務は同じですし、肉体労働的側面があることは否めません。

もっともっと男性職員が現場にふえれば、介護職=女性の職種みたいなイメージは少なくなっていくのになと思います。

人手不足+男性不足で介護業界は男性職員を必要としている

ただでさえ人手不足の肉体労働を伴う現場に、女性職員の比率が高いので男性職員は重宝されます。

僕が働いている施設も僕以降に入ってきた職員さんは男性の方が多いです。

ただ、やはり女性のほうが実際に人数が多いですし、単純に職場の雰囲気を例えるといきなり共学になった女子高に入学した感じです。

この雰囲気という点に関しては女性の方が比率的に多いからと言って、男性がチヤホヤされるわけではないです。むしろ仕事という点においては、男性職員に向けられる働く姿勢に対しての期待は大きいと感じています。

しっかり仕事してないと、女性男性問わず他の職員からのあたりがきつくなるのはある程度仕方ない部分ですね。

男性職員同士のつながりが深い

介護職に就く男性は優しい人が多いと思います。

僕の所属しているユニットでも、指導の段階から独り立ちしてからのフォローまで、気にかけてくれたのは男性の先輩職員でした。

やはり女性の多い職場で働いている認識は男性職員としてあるので、そういった部分まで気にかけていてくれているのかなと感じることがあります。

業務についてや派遣の就業条件の相談も同性のほうがしやすいこともありますし、介護の現場にいる男性職員としては、もう少し男女比率が上がったほうが働きやすくなる効果はあると思います。

正職員も男性が少ない

冒頭のデータでも男性は非正規職員の割合が低く、正規職員としての割合の方が高かったです。

仕事に就くという人生の中で大事な選択をする上で、正職員を目指すのは常識的な考え方だと思います。

ただまだまだ女性の方が割合としては高いので、正職員を目指す上でも男性の比率を高めていく方向に向かいやすいのではないでしょうか。

非正規職員として働いている人数の中には、パート・アルバイトで雇用されて正職員としての雇用を望まない人も含まれているので、もし正職員を目指すとしてもひとまず非正規職員として施設に入って、その施設の雰囲気を知ることから始めるのは方法として間違っていないと思います。

もし、派遣社員として施設を紹介されるのであれば、紹介予定派遣で施設を選ぶことも出来ますし、通常の派遣社員として就業しても正社員になる気があることを伝えておけば、タイミング次第で声がかかる可能性も高いと思います。

派遣社員として雇用し続けるよりも、直接正社員として雇用したほうが人件費というコストの面では低くなるので、施設としても一考する部分であるはずです。

とりあえず介護の現場で働いてみる

たしかに男女比は女性の方が高いですが、肉体労働的な側面で体力がある男性職員は求められています。

また現在介護施設で働いている現役男性職員も、男性職員の比率が高まることは喜ばしいことであると言えます。

まだまだ女性の仕事というイメージが強い介護の現場ですが、少しでも興味があったり手に職という面で介護の仕事に関心があるのなら、とりあえず働いて雰囲気を見てみるのが手っ取り早いです。

その中でも、以下のメリットから派遣社員として介護の仕事に就くことがおすすめです。

・働きながら資格を取得できる

・正職員と給与があまり変わらない

・現場合わなければ契約更新で他の施設に移ることができる

未経験で働くことが不安という場合はこちらの記事も参考にしてみてください。