普段と違う施設形態に働きに行ってみた

令和元年８月から特別養護老人ホームに派遣社員として介護職に従事することになりました。高校時代にホームヘルパー２級を取得してから、３０歳を超えて初めて資格を使って介護職に就きました。

資格は持っていましたが、取得してから時間も経っており実務の経験がなかったので、派遣会社の担当者に相談をして最初は特養に入職するようになりました。

最初は初めての業種ということもあり、独り立ちしてもなかなか思ったように業務時間内に自事が合わらなかったこともありましたが、最初に入った施設は人間関係もそこまで悪くなくお互いにフォローしあう風潮があったので、この点に関して現場で問題になることはありませんでした。

ある程度仕事にも慣れ、一通り介助できるようになったのですが、僕には週休２日で変則シフトで働くことはしんどかったので、契約更新の際に週休３日に増やしてもらいました。

週１日分給料が減るようになったので、単発で他の介護施設に働きに行ってその分の給料をカバーするとともに、特養以外の施設を経験することができました。

特養が一番経験値が溜まる

普段はユニット型特養で働いていたので、まず利用者の介護度が同じぐらいと思われる従来型特養に行ってきました。

単発で職員を募集する施設なので、どれぐらい業務量が多いのかと内心ドキドキしながら施設に行きましたが、業務内容については特養同士という事でそれほど違いはなく、普段ユニット型で行っている介助でこなせました。

違いと言えば、従来型なので多床室の居室がメインだったことと、パット交換時のパットの種類や交換時期、入浴介助の際のシステムぐらいでしょうか。

食事介助も普段は拒否が強いと思われる利用者さんも、単発で初めて介助に入る僕に対してはそこまで拒否が強くなかったように思えました。

この従来型特養に行ったことで僕は”三大介助についてはどの形態の施設に行ってもある程度通用する”という自信にもなりました。

有料老人ホーム

その次に有料老人ホームに行ってきました。

介護業界の通説として”最近の有料老人ホームは特養化している”と言われているので、その点についてもどれほど”特養化”しているのか気にして見ていました。

しかし、特養でしか介護の経験のない僕にとっては有料老人ホームが”特養化’しているようには見えませんでした。

認知度もしっかりしている利用者が多いですし、ほとんど自立（僕からみれば）している利用者の方が多かったように思います。

平均介護度３以上

たまたまこの有料老人ホームで働いているときに同じように単発で来ている人がいたのでお話ししていると、その人が受けた印象も「ここは有料老人ホームだけど、介護度が高いよ」とのことでした。

たしかに、そういわれてみるとそこの職員さんは車イスからの移乗はあまり得意でないように感じたし、身体介助については単発メンバーに任せてその他のレクや配膳など業務を主にしていたように思いました。

あと、詳しくは聞けませんでしたが、パットに関しては本人持ちなのか、という点も特養との違いで感じました。

それぞれの居室のクローゼットに薬局などで見る市販のパットが置いてあったので、利用者それぞれが必要な分を調達しているのかなと感じました。

普段のユニット型特養より楽

とりあえず二つの施設に行ってきましたが、この時点で言えることは

”普段のユニット型特養より全然業務が楽”という事です。

まぁ、単発ということもあり利用者の普段の性格についても詳しく知らない状態で業務に入るので、基本的に現場のリーダーさんの指示に従って業務をしていくことになります。

普段の施設ではバタバタして時間に迫られながら業務をしているので、そうした時間管理もとくに気にせずに与えられた仕事をやるだけがこれだけ楽だとは思いませんでした。

普段の業務からそうですが、やはり”事故を起こさないこと”が一番大切なので、こうした基本的な心構えで業務をしていれば、その職場の人間関係にも巻き込まれることはないですし、メインの施設＋単発の働き方も悪くないなと思いました。

今後もいろんな施設形態を経験してみたいと思います。

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