【ユニット型との】従来型特養に行ってきました【違い】

【ユニット型との】従来型特養に行ってきました【違い】

令和元年8月から特別養護老人ホームに派遣社員として介護職に従事することになりました。高校時代にホームヘルパー2級を取得してから、30歳を超えて初めて資格を使って介護職に就きました。

先日、たまたまタイミングがあり従来型特養に行ってきました。

普段はユニット型特養で勤務しているので、同じ特養でもこんなに違うのか、と感じることがあったのでシェアします。

地域に根付いた特別養護老人ホーム

その地域で一番初めに出来た特別養護老人ホームに行ってきました。

駅からのアクセスは徒歩15分ぐらいですが、電車だと都市部から乗り換えなしで来れるような場所にありました。

車の場合も駐車場があり、僕が行った時も何台か停まっていたので面会に来られる方も車で来ることが多いと思われます。

場所も緑が多い閑静な住宅地の奥にあり、また最寄りの駅周辺もベッドタウンなので、地域住民の方の需要も多くあるように思います。

職員の方たちに挨拶しやすい

まず、初めに驚いたのは職員の方たちに挨拶がすごくしやすい雰囲気があるということ。

当然ですが、僕の働いている施設でもご家族の方が面会に来られた際にはしっかりご挨拶します。なかには ご家族が頻繁に来られて、利用者の食事を介助されることもあります。

しかし、今回の施設ではなんというか、そこの職員さんたちへの挨拶がすごくしやすかったんですよね。

気になって帰宅後にそこの従来型特養のHPを見てみました。

求人の項目を見てみたり、スタッフ紹介の写真を見てみると僕が行ったときに働いているスタッフの方たちの写真が載っていました。

たぶん、勤続年数が長い職員さんが多いんだろうなと思いました。その施設の受付のところの求人募集の説明文も、”最初の一年間は先輩と一緒に仕事に慣れて、その日の出来事やその時に生まれた感情を共有します”といったことが書かれていて、しっかりとした新人教育のフローがその施設の雰囲気や、施設としての理念が職員に浸透しているんだなと感心しました。

レクリエーション(カラオケ)の雰囲気がすごい

 利用者のいるフロアに入ってしばらくすると、リビングのテレビを使ってカラオケが始まりました。行った時間もちょうどおやつが終わったぐらいの時間で利用者の方たちがリビングでくつろいでいる時間帯だったので、 いつもユニット型で10人の利用者と接していた僕は、まず従来型の利用者の多さに驚きました。

 実際にカラオケが始まると、職員さんが童謡・民謡をマイクで歌いながら利用者たちも知ってる歌は歌ったり、マイクを持って歌える人は画面に表示される文字を追いながら歌ったりしていました。

「ふるさと」とかみんなで大合唱したり

その後、松田聖子の曲を入れて誰も歌えなくて、廊下の奥から職員さんがダッシュできて熱唱したり

少し若めの職員さんは「世界に一つだけの花」を歌ったりとちょっとした村のカラオケ大会みたいになっていました。

施設自体が一個の”村”のようになっている

 これは従来型もユニット型もどちらにも言えることだと思いますが、特別養護老人ホームは一個の村社会的な側面を持っていると思います。それは介護職員としての職場環境としても言えるでしょうが、利用者側の視点からみたらより”村”とか”集落”みたいなコミュニティが形成されていることを感じました。

 ユニット型で勤務しているときから肌感として「なんか高齢者多いし、独特のルールみたいなものあるし、村みらいだな~」とは思っていましたが、今回従来型に行ってみてその考えがよりつつく思えるようになりました。

従来型の施設の廊下を一通りうろついてみると奥の方に仏像が祭られていて、しかもその前には賽銭箱が置かれていたり、百済観音の絵が飾られていたり、と

確かに高齢者の方たちなので信仰が今の僕たち日本人より強く身近にあって、賽銭したり念仏唱えたりってするのが習慣として残っている方もおられると思うので設置していること自体には納得できました。ただ、その施設の作りが和風の旅館のような個室だったり、カラオケ大会だったり、仏像を発見したりで僕の中で”特養≒村”というイメージが固まってしまいました。

特養施設の村文化

 実際にユニット型特養で働いていて、良く思うのは”一人で負担できる業務量ではない”ということです。

そのため他の職員やパートさんにできる業務をお願いしたり、時間をうまく割り振って動かないと絶対に業務は終わりません。(しかも正職員は残業代出ない)

「介護はチームワーク」とはよく言ったもので、それこそ地域包括ケアとかそういった制度自体のフレームから現場レベルの業務まで、一人で介護を完結することはできません。

なので日勤帯で働く場合はとくにコミュニケーション能力や状況に合わせた判断能力が求められます。

 特養は村みたいだなと考えたときに、次に思い浮かんだのが「村八分」という言葉です。これは特に職員間で起こりえる特養施設の村感覚だと思います。

僕はまだ直接的にそういった職場の人間関係の崩れを見たり聞いたりしたことはありませんが、休憩中に他のユニット職員の話が耳に入ったりしてくると、そういった話の気配を感じることはあります。

僕の場合は未経験で、さらに派遣で入っているので、そういった人間関係の歪みみたいな部分はなかなか見えにくいし、よっぽど職務に問題がないなら当事者にもならないと思っています。

そういった人間関係の歪みを少しでも感じるたびに、派遣で働くことの良さを感じています。

今回行った従来型は職員も長く勤めている人が多そうで、雰囲気や求人情報的に派遣で来てる人も少なそうだと思ったので、レクや職員さんの雰囲気が柔らかく感じることができたのではないかと思っています。

[kangaegoto] どうせ働くなら自分に合った施設で、いい条件で働きたいな~[/kangaegoto]

とあらためて思った施設見学でした。